医師が解説DOCTOR COMMENTARY

ドットハイフと
リニアハイフ(ハイフ・リニア)の違い

ドットハイフは肌の引き締め、
リニアハイフはアゴ下やフェイスラインの
サイズダウンが主な効果です。

どちらが良いのか医師が詳しく解説します。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

ドットハイフと
リニアハイフ(ハイフ・リニア)の意味


ドットハイフはdot、つまり「点」で焦点を合わせます。それだけエネルギーを集中していますので、一点に対して強い効果が得られます。
一方でリニアハイフはlinear、つまり「線状」で焦点を合わせます。ドットハイフから比べると、エネルギーの集中はそこまで強くないです。その代わり、線上に照射していますので、照射される部分の体積はすごく大きくなります。

ドット照射、ライン照射図解

POINT02

ドットハイフの
効果、効き方、作用機序


ドットハイフの場合、照射した部分に強いエネルギーが加わるので、その部分の温度が60度~70度くらいまで上がります。そこまで温度が上がると、その部分のタンパク質が熱で損傷します。それによってその部位が拘縮します。焼肉で肉を焼いたら縮むのと同じことが部分的に起こるわけです。それによって肌が引きあがり、肌にハリが出ます。

イメージ写真

当院では片側に約325ショットを照射するので施術直後に効果が出る方が多く、右側が終わった後、鏡で左右差を比べていただくと簡単に分かるくらいに右側が引き締まる方が非常に多いです。もし、タンパク質が損傷してしまってそのままだとすると、これを繰り返しているうちに次第に正常な皮下組織や筋膜はなくなっていき、いずれ肌がたるんでしまうことになると思います。 しかし、肌には再生能力があります。ハイフの熱でコラーゲン組織が損傷されると、その異常を感知した線維芽細胞がコラーゲン組織を作り始めます。それによって、古いコラーゲン組織がリフレッシュした新しいコラーゲン組織に置き換わります。筋膜など様々な皮下の組織において、この修復作業が行われると考えられています。それによって、肌の張りが強化されます。線維芽細胞がコラーゲンを作って行くのに1~2ヶ月かかります。ハイフの施術を受けると「1~2ヶ月後に一番効果が出ます」と説明を受けるのはそのためです。

POINT03

リニアハイフ(ハイフ・リニア)の
効果、効き方、作用機序


リニアハイフは線上に焦点を合わせるため、照射された部分の温度をそこまで上げられません。そのため、ドットハイフから比べると拘縮効果は落ちるのですが、照射した部分の温度が58度くらいになると、人間の脂肪細胞の脂肪は溶け始めます。すると、脂肪細胞が破壊され、細胞内の脂肪が放出されます。
リニアハイフはタンパク質の拘縮効果はドットハイフより落ちるのですが、その代わり広い範囲で脂肪細胞を破壊していくことで、皮膚のダイエットを行えるようになります。フェイスラインやアゴ下の脂肪はダイエットや運動を行っても結構取れにくいですが、リニアハイフによってサイズダウンが行えます。
リニアハイフもドットハイフほどではないですが拘縮効果があるので、やはり、肌の張りも出ますが、主な目的はサイズダウンです。

イメージ写真

POINT04

ハイフとリニア、
どちらを受けるのがいいか?


比較的20代の方はアゴ下やフェイスラインのサイズダウンを目的にリニアを希望される方が多いです。20代の方は肌の張りをまだそこまで気にしていらっしゃらないというのもあると思います。
30代以降の方になるとハイフを希望される方が多くなっていきます。
目的に合わせてお選びいただければと思います。

イメージ写真

ハイフについてその他のポイントはこちら

文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任

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