医師が解説DOCTOR COMMENTARY

機種で全く違う
ピコレーザーの効果
美肌とニキビ跡治療

ピコレーザーは、機種によって
効果の出方が全く違ってきます。
美肌ならピコウェイが最適です。
ニキビあと・クレーターならピコシュアが
おすすめです。
ダウンタイムも全く違います。

自分に合ったピコレーザーの選び方を
医師が解説します。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

ピコレーザーは効かない?


「ピコレーザーをやったけど効果があまりなかった」という話しをよく聞きます。
あおばクリニックに通っていただいている患者さんには、非常にご満足いただいておりますので、私たちが持っている「ピコは良い」という印象とはかなり違いがあります。

「ピコレーザーの施術がいまいちだった」という方の御感想を伺うと、その施術に「何を求めてたか?」が間違っていらっしゃった場合が多いです。
「ピコレーザーの施術」と言っても、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピココンビなど様々な施術があります。また、機種によっても大きな違いがあります。

「美肌」「ニキビあと」「シミ取り」など目的に合わせた機種選び、メニュー選びについて解説します。(今回は、ピコレーザーの二大機種、ピコウェイとピコシュアを取り上げました)

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POINT02

ピコフラクショナル


<フラクショナルレーザー治療>
レーザー治療にはフラクショナル治療というのがあります。
皮膚内の組織の中で、すごく小さな破壊層を無数に作ります。皮膚にしてみると「傷を治さなくちゃ」ということになります。普段は眠っている線維芽細胞というのが働き始め、コラーゲンなどをいっぱい作って、皮膚組織を再生します。

ニキビあとなどにフラクショナル治療を行うことで、クレーターなどのニキビあとを改善したりします。

<ピコフラクショナル治療>
ピコフラクショナルはピコレーザーを利用したフラクショナル治療です。

結論から書かせていただきます。
①ニキビあと・クレーターにはハイパワーでのピコシュアの施術が良い。ただし、ダウンタイムが長い。
②美肌・毛穴の引き締めにはピコウェイが良い。ダウンタイムも短い。

<ピコシュアとピコウェイ>
レーザーの特性から書くと、ピコレーザーの特徴である
「するどくエネルギーを集中させる」
という技術ではピコウェイのほうが上です。
ピークパワーと言って「瞬間最大風速」みたいな数字があるのですが、ピコウェイの方がピコシュアよりはるかに高いです。

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POINT03

ピコフラクショナル
「ニキビあと」なら
ハイパワーのピコシュア


<ニキビあとならピコシュアの強めのフラクショナル>
ピークパワーだけを取ると、ピコウェイのほうがピコシュアより効果がありそうなのですが、発射するレーザーの波長の違いで皮膚に届く深さが違ってきます。(波長が長いレーザーのほうが深く届きます)
・ピコシュア 波長755nm 皮膚の浅めの部分に届く
・ピコウェイ 波長1064nm 皮膚の深めの部分に届く
ですので、ピコシュアのほうが深さ1~2ミリの皮膚の浅い部分にエネルギーが集中します。

<ピコシュアのピコフラクショナルのダウンタイムや痛み>
通常のピコシュアのピコフラクショナルは弱めのパワーで行いますので、ダウンタイムも無く、24時間以内に赤みも消えていきます。

医院によってはアグレッシブにハイパワーのピコフラクショナルをしてもらえるところがあります。
深さ2ミリ以内の範囲の皮膚にエネルギーが集中しますので、皮膚に強いダメージを与えることが可能です。そのダメージからの回復を利用してニキビ跡のクレーターなどを改善します。
ただし、痛みも強いため、表面麻酔を確り行った上で施術する必要がありますし、ダウンタイムも4日~1週間くらいかかります。

ニキビ跡のクレーターには他のフラクショナルレーザー治療やダーマペン4など様々な治療があります。
効果は個人差がありますし、合併症にも個人差がありますので、実際にいくつかの施術を受けられてご自身に合うものを継続されることをお勧めします。

まずは、ピコシュアを扱ってるクリニックの中で、強めの治療を行っているクリニックを探す必要があります。

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POINT04

ピコフラクショナル
「美肌」ならピコウェイ


ピコウェイはピコシュアよりはるかに鋭いピークパワーを持っていますが、波長が長めなので、皮膚の深くまで届きます。そのため、皮膚の奥を含む皮膚全体のコラーゲンを増やします。

<プロが認めた美肌効果>
あおばグループでピコレーザーを導入する際にメーカーのキャンデラ社さんの機械で10人以上をデモ照射していただいたところ、ピコフラクショナルに関して非常に評判が良かったのです。
「肌のキメが細かくなった」「毛穴が引き締まった」「3~4週目の化粧の乗りが違う」
当院のスタッフやナースは美肌に関しては「プロ」ですので、「その社員がここまで言うのだから」ということで導入を決定しました。

<ダウンタイムや痛みが少ない>
エネルギーが皮膚の奥まで分散するので、ダウンタイムは気にしていただく必要がありません。
施術直後からお化粧が可能です。皮下の点状出血も少ないです。フェイスライン側に少し出たりしますが、1~3日くらいで治まります。
痛みは多少ありますが、表面麻酔が必要な痛みではありません。
基本的に施術後のクーリングの必要もありません。気になる方はエレクトロポレーションをセットにされることをお勧めします。

<ニキビあとなどには効果は低い>
ニキビあとなどを改善するには、皮膚の浅めの層にかなりのダメージを与える必要があります。
ところが、ピコウェイは皮膚の奥までエネルギーが分散するので皮膚の浅めの層に集中的にダメージを与えることができません。
そのため、「クレーターを治したい」「ニキビあとを治したい」と思って施術を受けられると「効果がほとんどなかった」ということになります。

<美肌、肌のキメ、毛穴の引き締めならピコウェイ>
ピコウェイは皮膚の奥深くから肌質を改善します。ピークパワーは非常に強いですが、波長が長いためエネルギーが皮膚深部まで届きますので、皮下組織を含めて皮膚の奥底から肌質を改善してくれます。

ですので、毛穴の引き締めや肌のキメ改善くらいのレベルが目的でしたら、よりリスクが少ないピコウェイのフラクショナル治療がおすすめです。
「お手軽なのに効果的な美肌治療」という位置づけの治療です。

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POINT05

ピココンビネーション


ピコトーニングとピコフラクショナルを同時に行います。
・フラクショナル効果=肌のハリ、肌のキメ、毛穴の引き締めなどの改善
・トーニング効果=シミ、肌のトーンの改善
の両方の効果を狙います。

・肌質が良くなり肌の表面が滑らかになって、
・肌の余分な色素が減り、肌が明るくなる
ということから
「肌ツヤが良くなる」
という表現をされる方もいらっしゃいます。

上にも書きましたが、ピコウェイのピコレーザーはダウンタイムも少ないですので、お手軽に美肌のお手入れが出来ますので、本当におすすめの施術です。
あおばクリニックでは
通常1回 12,800円
でご提供させていただいておりますので、比較的気軽にお受けいただけると思います。
今回、他の医院をしらべたところ、ほとんどの医院があおばクリニックの4倍近い価格のようです。
是非とも効果をご実感いただきたい施術です。

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POINT06

エンライトンなど他の機種


今回、ピコレーザーの二大機種であるピコウェイとピコシュアを取り上げさせていただきましたが、大手美容外科さんなどがエンライトンを採用されたりしているのでかなり使われているようです。
あまり情報を持っておらず、今回は何もご説明させていただけませんでした。

POINT07

まとめ


ピコフラクショナルは治療目的に合わせた機種やメニューの選択が重要です。
毛穴の引き締め・肌のキメ改善・肌ツヤを良くするなどの美肌治療にはピコウェイのピココンビネーションがお勧めです。ニキビあとのクレーターなどの治療にはピコシュアのハイパワーのピコフラクショナルが良いですが、ダウンタイムと痛みがあります。

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ピコレーザーについてその他のポイントはこちら

文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任

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