医師が解説DOCTOR COMMENTARY

「整形顔」
フェイスリフト手術は
シワ・たるみが取れるけど?

美容外科医の先生は
顔のシワ・たるみを取るには
フェイスリフトが
一番効果的だとおっしゃいます。
しかし、美容整形後特有の顔の原因にも
なっているという問題点もあります。
自然な表情を残しながらシワを取り
肌にハリを持たせるには
レーザー・超音波・高周波などの
美容皮膚科治療のほうがより有効です。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

肌のハリを出すのに
一番効果的なのは
フェイスリフト手術?


手のひらで頬を横に引っ張ってみてください。
すごく肌にハリが出ますよね?
ハイフなどをやられた方はお分かりだと思いますが、美容皮膚科の施術を受けるより、手で引っ張ったほうがはるかに肌にハリが出ますし、シワも減ります。
フェイスリフトの手術は、これと同じで、肌を引っ張るので、肌にハリを出すのに最も効果的です。

YouTubeを見ていると、ほとんどの美容外科医の先生が
「ハイフやサーマクールよりフェイスリフトのほうが効果的」
とおっしゃっています。
短期的には実際にそうです。
しかし、中長期的に見て大丈夫なのでしょうか?

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POINT02

フェイスリフト手術の問題点
整形後特有顔「表情がない?」


フェイスリフト手術ですが、顔の表情筋の筋膜を引っ張って、余った筋膜を切除して縫い合わせます。
筋膜が引っ張られますので、肌にすごくハリが出ます。

それだけですと、確かに素晴らしいです。
しかし、筋膜を引っ張っているので薄くなります。それだけ弱くなってしまっているのです。
表情筋の筋膜や筋肉の働きで「表情」が出ます。その働きが弱くなると
「表情が無い顔」=「整形後特有の顔」=「整形顔」
に近づいていきます。

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POINT03

フェイスリフト手術の問題点
整形顔のなれの果て「顔面崩壊?」


フェイスリフト手術の効果が永遠に続くのならいいのでしょうが、何年後かにたるみが出始めると、またフェイスリフト手術をおこなう必要があります。
もちろん、筋膜を切除します。筋膜はさらに薄くなり弱くなっていきます。そこから先はどんどん繰り返していくことになります。

その先にあるのは顔面崩壊ですね。
もちろん、他の手術も重なって余計にひどくなるのでしょうが、テレビで見ていても、崩壊まで行かなくても、「やり過ぎだろ」という芸能人はよく見かけます。

繰り返せばあそこまで行ってしまう手術を1回でもやるのは、私だったら嫌です。身内にもさせたくありません。

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POINT04

肌本来の力を利用して
肌のハリを維持する美容皮膚科施術


フェイスリフト手術と違い、美容皮膚科の施術は組織を切除しません。

ハイフ、サーマクール、テノール、フラクショナルレーザーなど様々な肌のハリの治療があります。
それらは全て、皮膚や皮下組織や筋膜に熱を加え、拘縮させ、ダメージを与えます。
ダメージから回復しようとして肌が組織を再生し、ダメージ前よりも肌を強化します。
下のリンクにも書きましたが、筋トレで筋肉にダメージを与えることで筋肉本来の回復力を利用して筋肉を強化します。

詳しくは以下のリンクへ
医師が解説-ダメージを与えると肌にハリが出る?繊維芽細胞とコラーゲンの働き >

美容皮膚科は肌の筋トレのようなものです。肌本来の力を利用して肌にハリを持たせます。

フェイスリフト手術と違って「やればやるほど筋膜が減っていく」というようなことは起こりません。

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POINT05

美容外科医が
フェイスリフト手術を勧める理由


将来的なことを考えずに目先のことだけを考えると、フェイスリフト手術の方が肌にハリが出ます。
しかし、いずれ、そのツケが回ってきます。
それでもフェイスリフト手術を患者さんに勧めるのはフェイスリフト手術が高いからと考えていました。

しかし、今回いろいろ調べてみると、本当にフェイスリフト手術の方が良いと考えている医師もいるのだなと思って、正直なところビックリしました。あまり深く考えていらっしゃらないだけなのかもしれませんが。

皆さんは5年後10年後を考えて「何を受けるべきか」を決められたほうが良いと思います。

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文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任
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