医師が解説DOCTOR COMMENTARY

後悔しないヒゲ脱毛
効果は?痛い?

メンズ脱毛で一番多いヒゲ脱毛。
後悔しないために、ヒゲ脱毛の効果、
痛み、麻酔の
必要性などを
医師が解説します。
当院の値段(価格)は
ヒゲ脱毛1回9,800円(税込)都度払いです。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

ヒゲ脱毛の回数


ヒゲ脱毛には8〜10回くらいの回数が必要になります。 もちろん、個人差がありますし、どこまでを目指すかによっても違ってきます。

POINT02

ヒゲ脱毛の経過


脱毛の効果自体は一度の照射でも実感できます。 しかし、毛量が多いですし毛根も深いですので、腕・足の脱毛ほどは減りません。 そのため、全身脱毛より回数が多めになります。

腕足などより一度の効果が少なめですので、最初の5回くらいは二週間に一度照射されることをお勧めしております。 それによってある程度、毛量が減ったら以降は4週間くらいの間隔を開けて照射されることをお勧めしております。

ヒゲ脱毛の目的がその方によっても違ってきます。
朝の処理が楽になればそれでOKということであれば、多くの場合8〜10回で大丈夫ですが、かなりツルツルに近い状態にしたいということであれば、10回以上の照射が必要になります。

男性のヒゲは非常に根強いですので、ある程度、脱毛が完了した状態になっても、1〜数年でまた少しずつ増えてくることも多いです。 その場合はまた追加の照射が必要になる場合もあります。

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POINT03

ヒゲ脱毛の効果


一番の効果はもちろん「ヒゲが減ること」です。髭剃りが楽になります。
男性によっては髭を剃ることでカミソリまけを起こしたり、ニキビの様な毛嚢炎を起こしてしまったり、あるいはそれが原因で色素沈着を起こしたりすることがあります。ヒゲ脱毛によってヒゲの量が減るだけでなく、毛質も細くなるので、カミソリまけを起こしにくくなります。

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あと、これは副次的な効果ですが「肌がキレイになる」という効果もあります。 毛が減っていく or 無くなっていくことで、毛穴が小さくなります。 レーザーを密に照射しますので、皮膚内に熱がこもります。すると、皮膚内の線維芽細胞が刺激され、コラーゲンを産生し、肌にハリが出るようになります。ヒゲ脱毛が進むと、女性から「肌がキレイになったね」と言われることが結構あるようです(男性は「他の人の肌がキレイかどうか」に興味がある人が少なめなので、男性からはあまり言われないようです)。

POINT04

ヒゲ脱毛の痛み


ヒゲ脱毛は痛いことで有名です。なぜ痛いのかについてご説明します。

ヒゲ脱毛にはジェントルマックスプロに搭載されているヤグレーザーを照射します。ヒゲの毛根は深めです。ヤグレーザーは波長が長めですので、毛根が深くても到達します。

当院ではアレキサンドライトレーザー(ジェントルレーズプロ)もダイオードレーザー(ラフィーユ)もありますが、ヒゲのように毛根が深いと確りと効果が出せないので基本的にヤグレーザーを使用しています。

ヒゲ自体が太くて濃いですから、レーザーを照射するとそれだけエネルギーを吸収します。つまり、痛みが強くなります。さらに、ヤグレーザーですから深い部分まで届きます。アレキサンドライトレーザーだと「輪ゴムではじかれたような痛み」ですが、ヤグレーザーですと「ずしんとするような痛み」になります。

特に鼻下の部分が一番痛いと言われています。ただ、鼻下の部分は面積も狭めですので、比較的すぐに終わりますから、頑張っていただければと思っております。 次に痛いのがアゴのあたりですが、これもそこまで長くかかりません。

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どうしても痛みが強いようですと、パワーを落とせば痛みを少なく出来ますので遠慮なくご相談いただければと思います。
5回くらいになってきますと、毛量も少なくなり、残っている毛も細くなってきますので、痛みが少しマシになってきます。ただ、痛みが少なくなってくると、効果アップを期待して照射の出力(パワー)を上げる場合があり、そうすると、痛みがそれほど減りません。やはり、痛みが強い場合は遠慮なくご相談いただければと思います。

POINT05

ヒゲ脱毛の表面麻酔


当院ではヒゲ脱毛の表面麻酔は行っておりません。
1つには表面麻酔ですが、皮膚の奥まで浸透するわけではありません。ヤグレーザーは皮膚の深いところにまでレーザーが到達しますので、表面麻酔をしても、痛みを抑える効果があまり期待できません。

脱毛のレーザーですが、表皮のメラニンにも少し吸収されます。すると、表皮の温度が上がり過ぎた場合、皮膚の赤みが強くなる場合があります。そういう場合は出力を下げたりすることで調整をする場合があります。表面麻酔薬ですが、皮膚に刺激がある場合があります。その場合、皮膚が赤くなったりします。表面麻酔薬を塗っていると「麻酔薬で赤くなっているのか、炎症で赤くなっているのか区別がつきにくい」ということになります。それもあって、ヒゲ脱毛での表面麻酔は行っておりません。

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POINT06

日焼けは厳禁


日焼けは2ヶ月前くらいから避けていただく必要があります。日焼けをすると、皮膚の表面にメラニンがたくさんたまり、レーザーを照射すると皮膚の表面にたくさん吸収されてしまいます。ひどい場合は皮膚の表面をヤケドしてしまいます。
そのため、日焼けをされていると脱毛が出来なくなります。一度、日焼けをすると、程度にもよりますが、ある程度戻るまでに2ヶ月以上はかかります。なので、脱毛を受けられる場合、さらに脱毛を受けている期間中は日焼けを避けるようにしてください。 男性の場合は紫外線に無頓着な方が比較的多いようです。普通に外を長時間歩いていらっしゃっても日焼けをする場合もありますので、日焼け止めなども含めてご留意いただければありがたいです。

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POINT07

光脱毛はヒゲ脱毛に効くのか?


レーザーというのは単一波長の光です。たとえばアレキサンドライトレーザー(ジェントルレーズプロ)ですと、
・メラニンに吸収されやすい
・水に吸収されにくい。
真皮まで達するというように、脱毛にぴったりの波長ですから、脱毛のレーザーとして使うのです。 美容皮膚科医療ですが、他にシミ・肌の張りの治療などがありますが、それぞれの目的に適した波長・パルス幅・出力があります。 レーザーは専門性があるので、それだけ目的の到達度が高いのです。

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光脱毛に使われる「光」ですが「IPL」と呼ばれる光でいろんな波長が混ざっています。なので、毛根だけでなく、表皮のシミにあるメラニンにも少しは吸収され少しは効果がありますし、肌の深部にも少しは到達して少しは肌の張りに効きます。つまり、光脱毛の光「IPL」は「万能」であるのですが「何に対しても、いまいち」です。もちろん、脱毛に関しても「いまいち」です。 全身脱毛でも「いまいち」ですが、ヒゲ脱毛の場合「いま2〜4」くらいです。

IPLも使い方次第では有効な用途があるのですが、レーザーのほうが圧倒的に優れているので、なぜ光脱毛を受けられる方がいるのか私には理解できません。

特に医院でなぜ光脱毛を使っているかは、全く理解できません。

医療脱毛についてその他のポイントはこちら

文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任

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